ガリポリ上陸作戦

ガリポリ上陸作戦は、第2次大戦にみられる、海浜上陸地点での激戦ではない。

上陸地点からやや内陸の塹壕戦である。すなわち第2次大戦のように上陸側が数倍する兵力で防御側を圧倒することができなかった。

もちろんイギリスのスブラ湾上陸にみられるように兵力の小出しという問題はある。

しかし根本には艦船で、人口稠密地帯に向かって攻撃をかけるという兵站上・交通上の困難がある。イギリスも兵力は小出しだがトルコは面積があまりに狭くかつ交通困難で、一挙に大兵力を張れなかった。

こうしてみると内陸部への突進力がなければ、上陸作戦は無理なのかもしれない。ガリポリでは馬は持ちこめたが、歩兵の敵ではなかった。

トルコ側からみれば地雷など大量に保有して水際作戦が実施できれば、より効果的な防御作戦ができたのかもしれない。

この作戦のトルコ軍司令官はドイツから派遣されたリーマン・サンダースだが、実際の前線指揮はムスタファー・ケマルがとった。リーマン・サンダースは後年、トルコとの縁が切れた段階で自分の功を自慢せずムスタファー・ケマルを不世出の軍事指導者だと認めており、その実力は確かなものと思われる。

これ以降、トルコの軍事活動における勝利はことごとくケマルが関与することになる。


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